2010年9月12日日曜日

ヤマハ発動機の早期退職者募集記事をみて

 ヤマハ発動機が早期希望退職者の募集に対して応募人員を上回ったそうです。


http://response.jp/article/2010/09/09/144913.html

-----------------------------------------------

ヤマハ発動機は、早期希望退職者の募集で募集人員を100人以上上回る932人の応募があったと発表した。
同社は先進国市場での二輪車の販売不振などで業績が悪化、赤字に転落したことから、国内生産体制を再編するとともに、早期希望退職者を募集して人員削減に乗り出した。8月16~31日まで、早期希望退職者800人を募集したところ、応募者は932人だった。

応募者は10月31日に退職する。
今回の早期希望退職で特別退職金加算費用など、110億400万円を特別損失に計上するが、業績予想には織り込んでいる。
-----------------------------------------------


 ここからは、根拠もなく人づてに聞く話を元に、話しを進めます。 

 また、私の個人主観が強い話なので、気分を害する方もいると思います。

 それを覚悟の上で、読み進めたい方のみ閲覧していただけますと幸いです。

 間違ってもヤマハ発動機がそのようなことをしていると断定するわけではありません。

 友人などの話を元に、従業員1万人越えクラスの企業において数百人程度の早期退職募集を実施した場合の話を元に進めます。
 基本的に、100億円程度の特別退職費を早期退職者1000人で割った場合、一人当たり1000万円相当退職金の上積みがされます。

 この金額は、この規模の会社では過去の例から見て妥当な数値だと思います。

 給与面で冷遇されている企業で働く人の中には、「ふざけるな。もらいすぎでしょ」という感想を持つ方もいるかもしれませんが、過去の早期退職をみるとこんなもんですね。

 では、50代のサラリーマンに「退職金1000万円上積みするから3ヵ月後会社を辞めないか?」 と質問した場合、10000人程度の企業の中から、1000人近くが立候補するか?(早期退職は年齢制限があるため確立は1割よりも高いです)

 答えは、Noです。 ありえません。ましてや今は赤字でもヤマハ発動機です。こんなに逃げ出すように辞めるわけがありません。


 過去、電気・自動車など歴史的にそこそこの年数のたった企業が行った早期退職の話を参考に進めます。


 ふつう、この手の早期退職では、各事業部に目標早期退職者が割り振られます。

 そこから、各部長に、「あなたの○×部では○○人立候補者を出させてください」と指示が入ります。

 たまに、馬鹿な部長がいて「それでもうちの部は隣の事業部より少なくて助かった」等と発言したことが人づてに伝わり、この辺のからくりが社内で表立って騒がれたりします。
 ここから、ある程度ターゲットを絞って、繰り返し面接を実施します。 退職金の上積みと、穏便に退職すれば、今まで多少の付き合いのある、(資本関係のない)関係会社(部品会社とかですね)で再雇用の可能性もあります。

 社内の後輩は残っているわけですから、人材面のパイプもありますし。

 数回面接を繰り返す過程で、50代の社員には愛社精神もありますし、俺が立候補することで話が進むと考えてしまう人もいます。


 それでも退職をしない人には、「今度の再建プランにあなたは戦力として含まれていない」等の言葉を言われてしまうと、50代の男にはプライドがあり、退職を決意したりします。


 ここまでの話は、多分に私の妄想も入っていると考えて読んで下さい。

 ただ、この手の早期退職記事では、目標人員に対して、1割~2割オーバーすることがほとんどです。 

 なぜか。

 目標を達成できない事業部があることを考えて、ちょっと多めに各事業部に選定人員を連絡すると、どの事業部も目標を達成してしまうといったところではないかと私自身は考えます。


 就業経験のない、学生さんなどから見ると「早期退職募集に、予想以上に希望者が殺到するなんて、この会社もうだめなんじゃないの?」と思うかもしれません。

 でもですね。実際、30年近く勤めた会社を1000万円程度の金額で切り捨てられるほど、人間はドライでもないですし、決断力のある人もそう多くはないです。

 まだ、色々書きたいことはあるのですが、ここで止めておきます。

 また、何かの縁があれば書きたいと思います。

 実際に、十数年前に何の準備もなく、早期退職を募集した会社の聞いた話などもいつの日にか、書きたいと思います。


 以上、私の妄想話でした。
   

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。