2010年12月1日水曜日

タイの経済と自動車生産

 タイの株式を所有している関係上、タイの経済状態のニュースに目がいくのですが、株価はバーツ(通貨)危機以降で考えると絶好調です。

 いつまでもこの調子で続くとは考えにくいのですが、リーマンショックのときは同じように株式市場が混乱したのに、その後遺症の影が、現在見えなくなるほどに改善されています。



 その中でも、タイはアジアのデトロイトを目指すといっていた時期があり、自動車生産が盛んです。

 地場の自動車メーカーがないので、タイから見て外資系自動車メーカー(日本企業も多数)が生産拠点をタイ国内に建設しています。



 以下のようなアナリストの解析があります。

 2010年の中間地点に於いて、たった1年前にタイの自動車産業を襲った危機を思い起こさせるものはほとんどない。

 今年に入ると国内及び主要輸出市場ともに需要は予想をはるかに超え、生産は予想よりも早く危機以前のレベルに回復した。

 これにより2010年の生産台数は昨年よりほぼ50%増の150万台に近づくと予測している。

 この数字は危機以前のレベルを越え、先送りされていた個人需要と業界の在庫補填に答えることになる。

 2011年になるとこの在庫補填が終わり、伸びは緩やかなものになると予想される。









 今業界の関心は今年の初めに立ち上がったタイの最初のエコカーである日産マーチに向けられている。

 インドでも生産されるこの小型車はタイですぐさま成功しただけでなく初めてタイから輸出された日産のホーム・マーケットである日本でも成功を収めた。

 タイ生産の車は日本の消費者の品質基準に適合しないのではないかという当初の心配は根拠のないものであることが立証されたのである。





 日産自動車はついに九州工場を賃金の抑制を目的に別会社として、日本国内での生産維持を目指すそうです。

 会社としては業績好調でも、日本の労働者にはなかなか厳しいです。

 今後他メーカーも追随するのでしょうかね。

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